ジェスチャー認識による直感的ユーザインターフェースシステムの構築

1.はじめに

 コンピュータ技術の発展とともに身近となった情報機器の操作にあたり、より直感的に誰でも容易に操作ができるような操作性を考慮したユーザインター フェースについての研究が行われています。本研究では、画像処理により「手招き」「追い払い」「ページ振り」ジャスチャという特定の方向性を意味する手ぶ り動作を認識する手法を考案し、手ぶりを入力とする直感的なユーザインターフェースシステムの構築を行いました。

2.手振り動作の認識

 手振り動作について下図のような手振りモデルを立て、モデルに従った手振り特徴をカメラで観測される手の形状特徴から求め、周波数解析による手振り特徴から、手振り動作の違いを判別しました。

3.ユーザインターフェースへの応用

手振り認識手法の応用として「手招き」「追い払い」を認識するロボット、「ページ繰り」ジェスチャによって画面制御可能なユーザインターフェースを構築しました。 また、手領域を検出する際に近赤外光を利用することにより、より安定したジェスチャの認識が可能です。

    (↑)手招きに応じるロボット(↓)手振りインターフェース