私が観たのは、リメイクされた方ではなくて、原作の方。 音も効果音くらいしか入っていないけれど、結構ドキドキした。 主人公の気持の揺れがうまく描かれていたと思う。大きな物が押し寄せる、 といったよりは、小さな物が次々と現れて、観ている方も、居心地が 悪くなってくるような感じ。 ただラスト近く、納得のいかない点もあった。偶然なのか、必然なのか。 良い人なのか、そうではないのか。
『悪魔のような女』というが、私には彼女が最後まで悪魔には見えなかった のは、彼女が狂ってはいなかった事、そしてやはり、彼女一人の考えでは 無かった辺りだろうか。
人類の独立の日というタイトル。映像は結構すごかった。ポスター でもその姿を少し現しているが、でっかい宇宙船がやはり見ものだ ろう。どきどきするシーンもあるし、約2時間半の長さだったが、 一度も時計を気にする事はなかった。ただ、やはり2時間半では、 出来事だけを追って終わってしまった気がする。ちょっと前やった ”ビジター”のようにテレビドラマにした方が人間模様がもっと深 まって良かったかも知れない。この映画ではちょっと人物に関する こと全てが、夢物語すぎるんじゃないかと思ってしまった。
独立の日。一体何に占められ、何からの独立だったのか。
映像がとにかく綺麗。中世ヨーロッパの貴族達の衣装も綺麗だし、 エンディングの雪のシーンも綺麗だった。特にその雪のシーンは日 本映画の”ささめ雪”を思い出した。恋愛をゲームにした映画なの で一緒に見に行った女の子の反応は悪かったし、あまり話題になら なかったけれど、私はわりと気に入っている。話し自体がとても綺 麗。恋は本気でも遊びでもどちらにしても触れればそれだけ火傷を する。それでもやっぱり触れてみたいと思う。
ホラー映画だけれど、血がいっぱい飛ぶのでスプラッタ的でもある。 とにかく恐い。出てくる幽霊にはちゃんと足が付いているのだが、ま たそれの足音が恐かったりする。小道具の使い方もまた絶妙でうまい。 スラム街、精神異常的な空間、黒人の子供達に信じて恐れられている キャンディマン。現実の恐怖と作り上げられた恐怖、その両方が息も 出来ないくらいの緊迫した恐怖を与えてくれる。 この作品には”キャンディマン2”が作られている。よくあることだ が、こちらはいまいち。センスの良さは一作目同様感じるものの、恐 くない。キャンディマンの悲しみにスポットをあてているのだが、一 級から3級くらいにはなってしまったように感じた。 ちなみにですが、私はまだ鏡に向かって『キャンディマン』と5回言 ったことはありません。
宮崎駿作品の中で、一番好きなのはこの作品。”ラピュタ”も”ナウ シカ”も”カリオストロの城”も良かったけど、好みでいくならやっ ぱりこれ。確か副題に『カッコいいとはこういうことさ』とあったよ うに思うが、本当にそれだけの映画。かっこいいとはこういう事だよ、 と思う。加藤トキコの歌も良かった。も、じゃ無いかも知れない。歌 が違っていたらこんなにいいと思わなかったかもしれない。断ってお くが、私は別に加藤トキコのファンではない。嫌いでは無いけど。そ れに主人公がカッコいい男の人でももちろん駄目だったろう。この映 画のカッコ良さはルパン三世(TVの方)のカッコ良さに似ている。 本編では三枚目が多いのに、エンディングの唄の中では渋い。それに 似ている。シビれるね。
日本映画の中のS.Fの中では一番好きな作品。時代劇ということも あって特殊メイクの違和感も少なくて済んだのかも知れない。出てい る人も好きな人が多かった。薬師丸浩子(字あってるかな?)、真田 浩之、千葉真一、萩原流行(字あってるかな?)、夏木マリ、京本正 樹、と時代劇好きな私には特に嬉しいメンバー(の割には漢字が分か らない)。ストーリーも良かった。『南総里見八犬伝』は読んだ事が 無いけれどこの映画の原作となった『新・里見八犬伝』は読んだ。こ ちらも映画に劣らず良かった。日本映画のこの手の娯楽映画でこの作 品を超える作品はそうそう無いんじゃないかと思う程、お気に入りの 作品。たぶん設定や何もかもが私好みなんだと思う。
これはB級映画というかC級映画というか。でもなーんか妙にいい映 画。くだらなくて馬鹿くさいんだけど楽しい。普通の実写の映画なの に突然ワンシーンだけ馬が歌い出したりしてミュージカルのようにな ったりする。ノリはアニメのノリ。『アミーゴ!ハァ!!』というお 決まりのセリフは何回聞いても笑えること間違いなし。くだらない映 画がお好きな人にはとってもお薦めな作品。
ちなみに主演はスティーブン=マーチン。”花嫁のパパ”で有名な人 ですね。
私が観た恋愛映画の中で一番好きな映画。何度見てもいい。 何がそんなに良いんだろうか。まず嘘が無い事だろうか。 恋愛映画にはよく『そんなにうまくいくわけないよ』とか『今はとり あえすのハッピーエンドかもしれないけど、これからが大変だよ』と か思ってしまうものが多いが、これは男の気持も女の気持も、その女 に惚れたもう一人の男の気持も分かる。気持が分かるというよりは、 その行動が理解できる。誰も悪いわけではない。そして皆が素敵だ。 言葉にするとこの映画の良さがどんどん離れていってしまう気がする が、今思い出しても切なくなる。デミ=ムーアは”ゴースト”のほう が有名だが、私はこっちの方が断然良かった。
ちょっと映画の話から外れるがデミ=ムーアという人は負けん気が強 くパワフルで賢い人だというイメージがある。その彼女のイメージか らいってもこっちのほうが良かった。 恋愛は難しい。きれいな恋愛はものすごく難しい。これはとてもきれ いな恋愛だった。
まず雰囲気がいい。あとミッシェル=ブランも良かった。 内容的な話になってしまうが(見てない人は飛ばして)いくら好きな人 のためとはいえ、よくあんなハゲ親父と....と思うがやっぱりそ のハゲ親父が可哀想で、苛立ちをおぼえる。 けれどラストがいかにもフランス映画的で粋だ。 全然違うんだけど、”カザブランカ”のラストを思い出した。
ハゲ親父の恋は実らない。けれどハゲ親父を愛さなかった女もまた 幸せにはなれない。
とても穏やかな映画。イガイガとかトゲトゲが全然ない。 きっとホールダンスをしてリフレッシュ出来るように、この作品を観 るとリフレッシュ出来る人が多いに違いない。かといって平坦でつま らない映画と言うわけでは全然ない。あったかい人々が集まって、あ ったかい物語を紬だしている。
昔ものがたり、時代劇。そんな要素がつまっていそう。
これは公開当時CGを駆使した映画と言う事でとても話題になった映画 だけれど、これからCGはもっとすごくなりそうだという感じを受けた。 まだちょっとアニメっぽい。ストーリーは凄くいいというわけでは無 かった。わりと好きなジャンルなんだけれど、こういうジャンルは 子供にも楽しめるようにという事で作られているせいか可もなく不可 もなく、といったものが多い。見ている間は楽しめるが、しばらくす ると、忘れてしまいそうな気がする。でもまあ、そんなところがいい のかもしれない。
この作品は本を先に読んでから映画を観ました。日本では映画の公開 の方が単行本化よりも早かったんだけど。というわけで、単行本の表 紙の裏にもう映画のワンシーンが載っていたので、その写真を何度も 見ながら本を読み進めていったおかげで映画を観たときに小説とのギ ャップをあまり感じなかった。でもどうしても映画の方が小説の付属 品のように感じる。でもとてもとても小説の方を気に入っていたけれ ど、映画を見たとき嫌じゃなかった。それはとてもきれいだったから だろう。残酷なシーンは映画でははっきりは出て来なかったけれどそ っちの方は私の頭の中にはっきり刻み込まれている。きれいなシーン は私の頭の産物か実際に映像で見たのかが今となってははっきりしな い。ただ小説より映画の方が絶対良かったのは音楽。『スタンドバイ ミー』はもとより『ロリポップ』(題名これで良かったかな?)やそ の他もろもろ、あの音楽は小説の文字から頭の中で再構築できなかっ た最大の素晴らしいあの夏の匂いだろう。
日本映画っぽくない映画。 どういう風にかって言うと、観ていてワクワクする。日本映画でも、ただ違う世界に 連れてってくれる映画は他にも沢山あるけど、これはエンターテイメントと 言う意味で、ワクワクする。 しかしこの作品を、締めているのは、『イエンタウンはお前らの国の事だろ!』 の一言。この一言が無かったら、もっと惚けた物になっていた気がする。
惜しいと感じたのは、伏線を張っておいて、後で再登場させる時に、もっと びっくりさせて欲しかった。そうしたらきっと、大好きな映画になっていたと 思う。
これは、とても良くできた映画。 映画のなかで刑事が『この犯人のする事に無意味な事はない』って 言うんだけど、それはこの映画にそのまま言える事。 無意味なシーンなんて無い。残虐な映像なんて出て来ないのに丸一日 以上体の周りからまとわりついて離れない物があった。 とても辛い映画。完全犯罪を楽しんでいるような(この作品そのもの が)気配。よく”羊達の沈黙”と似ていると言われるが、全然違う。 あれは、よくできた、けれど娯楽映画。これは娯楽映画じゃない。 2度3度と見ても楽しめるだろうけれど。 しかし、良くできた映画だ。完成度はかなり高いと思う。
これまたミッシェル=ブランのフランス映画。これはブランが本国で 人気のコメディアンという事をうけて見なければいけないだろう。 でも、そうは思ってもコメディアンとしての彼の姿を知らないからブ ラックのかなり強すぎるコメディに思えた。 正直私はいただけないと思った。ほんとに個人的な問題だがこういう 進み具合の話は嫌いだ。祈るような気持で最後の方見ていたが結局救 われなかった。この映画を見てディズニーが上映権を買ったとか。デ ィズニーならこれをコメディにしてくれるだろうか。
ちょっと、X-Filesのパクリっぽい感じもする作品。ビデオで見たんだ けどテレビドラマなのかな?ちょっと製作費も少なそうな感じです。 ただ、J.F.ケネディー大統領の時代の設定なんだけど、すごく、昔っ ぽく作ってある。本当にその辺りはうまい。好きな人はその映像技術 にはまってしまいそう。 まだ第一作目しか観ていないけれど、ストーリーはちゃんとしていて、 X-Filesの二番煎じでは終わらないぞ、という予感がする。 乞う御期待!!といったところでしょうか。
ホラー映画が大好きで、いろんなホラーを見まくった後の人にはお薦 めの一本。実は私にはこの映画の良さはまだ本当には分かっていない。 でも、ホラー映画と言うと最後には何らかの実体がでてくる場合が多 いけれど、これは本当に何かが家に憑いている、という恐怖感をあお るだけで何も出てこない。びっくりどっきりはないけれど、なかな かの作品。余談だけれど、実はこの映画の監督は”サウンドオブミュ ージック”の監督と同じ人。
不思議な世界のある映画。 全体にセピア調なせいだろうか。もし誰かから話を聞いたならば、架空の 世界だな、と思うのに、本当に有り得る世界だと思って、ずっと観てしまった。 サスペンスというのも、コメディというのも、ファンタジーというのも、 違う気がする。でも、どれも当たっている。 登場人物、ストーリー展開に魅力がさほどあるわけでもなく、でも作品自体には 魅力がある。 そういえば、ちょっと『壁の中に誰かがいる』(題名違うかもしれない)と 似ているような気もする。あっちはアメリカ的だったけれど。
映画好きの人の中には、音楽に惹かれる人もいると思うけど、そういう人には 是非、お薦めの作品でもある。
これはアクション映画なのか恋愛映画なのか、というところだけど、 やっぱりアクション映画かな?見終わった第一の感想は『なんて映画 だ』。先にお断りしておくが私はこの映画を気に入っている。とても。 冒頭の『デトロイトで真実の恋に出会った...』の下りはちゃんと メモしてある。でもこの映画をなんて形容して良いんだろう。 めちゃくちゃなのに面白い。ついでに言うとコメディのセンスが素晴 らしい。真剣なシーンのはずなのについついクスリとしてしまう。 でも、めちゃくちゃ。ああ、そうかこれはアクションでは無く、バイ オレンスだ。とてもロマンチックなバイオレンスだ。
私が映画館で唯一ハンカチを濡らした映画。 気に入った映画と言うのは本当にどこが良かったのか言葉にするのが 難しいんだけど、とにかく良かった。 世界が素晴らしい。派手なストーリーでは無いけれど、センスの良さ が、そこここと出ている。アルフレッドがトトに話す、お姫様と兵士の 話しはいまだにはっきり覚えている。私も兵士だったらそうするだろ うと思う。そんな事が全体に言える。 けれど、やはり一番良かったのはラストシーンだ。あれにはもう脱帽 してしまった。流れの綺麗さでも良かったけれど、良く考えれば伏線 がちゃんと張ってあって想像できそうなのに、びっくりさせられるラ ストというのは、もうたまらない。『やってくれたな』という感じ だ。
私のなかでとても綺麗な所に位置する映画。
とても有名なコメディ。はじめて見た時は大笑いしながら見た。私は コメディは字幕ではなく吹替えで見た方がいいと思っているのだが、 この時もやっぱり(本当は間違えて)吹替えで見た。2作目は字幕のビ デオを、3作目は確か映画館で見たので、字幕がいけなかったのか本 当に面白くなかったのかわからない。でも、いまでもレスリー=ニル センのビデオが置いてあると借りてしまう。 そんな笑えないのに、やっぱり次も借りてしまう。パロディのパロデ ィなど、いまいちだろうと思いながら、新作を見つけるとやっぱり借 りてしまうだろう。 それはともかく、この裸のガンを持つ男は最高におもしろかった。
3人のおばあさんの物語。海辺に住んでいてゆったりと時は過ぎてゆ く。私はどんなおばあさんになろうかと考えた。やさしくていつもニ コニコしていたのが、そのしわの形で分かるおばあさんもいたけれど その人はもう本当にただのおばあさんに見えた。何時もツンツンして いて、皆の調和を乱すおばあさんはいやな人に見えたけれども、でも 女の人に見えた。 どっちが良いかは分からないけれど、魅力ある年のとり方をしたいと 思った。
お薦めの戦争映画。まあそんなに戦争映画を観てるわけでは無いんだ けれど、私が観た中では一番真実の辛さがあったようなきがした。 綺麗ごとでない辛さが。いつだったかNHKで放送されていたアメリカ の番組で、ベトナム戦争だったとおもうけれど、それのドキュメント 番組で兵士が言っていた言葉は本当に淡々としていた。『...その 友達が死んだ次の日、そいつの分の朝食を用意してるんだ。知ってい たのに。』別に突き刺すような言葉では無いけれど、本当の持つ重み で8、9年たった今でも私の心に残っている。 もちろんこの作品はフィクションだけれど、一番本当に近い気がした。 変にドラマチックじゃ無かったせいかも知れない。
可哀想な映画。残された者の傍らからは、ただ苦しみだけが離れない。 主人公の強い意志はイコールかたくなな心。かたくなな心は周りを巻 き込んで不幸を呼ぶ。幸せになれたはずなのに、と主人公の夫は言う が本当にそう。主人公が娘の父親に逃げられた理由が分かる気がする。 けれど、かたくなな心ではかたくなな心をやわらげる事はできない。 海辺でのピアノの演奏のシーンはきれいだけれど、ちょっと切ない。 けれどピアノを弾いている人の指はどうしてあんなにきれいなんだろ う。凄く惹かれる。
(ここから先は観てない人は読まない方がいいかも。) 知りたいのは、最後主人公の意志が敗けたのかどうかということ。あ んなにかたくなだった心が和らいだのは敗けたからなのか、そうでは 無いのか。ただ言えるのはもし彼女が喋る事をやめた6歳のころなら 彼女の意志どうりに今もずっと静かに漂っているだろうという事。
ダスティンホフマンが主演(主演はショーンコネリーだったかも)の 一見チラシを見るとコメディ映画。家族全員が泥棒という設定とチラ シのなんとなくおかしそうな雰囲気で勝手に想像をしていった自分が 悪いのだけれど、内容は実はシリアス。結構重い。私はダスティンホ ホフマンが好きでまあそれだけでひいき目にしてしまうから実際おも しろかったのかどうか。話のストーリーは覚えているけれど、何を思 って観ていたか思い出せないから実はあんまり書けない。 でもホフマンとコネリーはよかったなあと思っていたと思う。
4話からなるオムニバス形式の物語。4話目がタランティーノが監督 している。3話目も”ティルドーンフロムダスク”で確かタランティ ーノと組んだ人だ。うーん。名前が思い出せない。思い出したら後か ら訂正します。正直な感想を言えば4話目は無かった方が良かったん じゃないかと思った。それは4話目がつまらなかったからでは決して なくてその逆。4話目だけが他の3話から浮いてしまっていた気がす る。もちろん他の作品がまずかったわけではなくて、4話目の『ハリ ウッドから来た男』だけが一話完結をしていたから。他のストーリー と関連していなかったという意味ではもちろん無い。O.ヘンリーの短 篇のように完結していた。この作品のパロディーの元になった映画を 観ていないのがちょっと残念。また機会があったら観ようと思う。タ ランティーノのセリフの『ファッキングッド』も気に入ってしまった。 (全然お上品な言葉ではないのであまり心の中でも使わないようにと 思ってはいるけれど。) 3話目の作品はちょっと”アダムスファミリー”とイメージが重なる。 1、2、3話はこれはこれで結構好みの作品達。
ホラーコメディ(?)。そんなすごい映画では全然ないけれど、なぜか 好きな映画です。実はこれはTV放映されたものを見たんだけれど、コ マーシャルに移る時に『フライトナイト、フライトナイト♪』と入る のが妙に気に入ってしまった。そのフレーズは映画の中の吸血鬼番組 で使われるもので、本当の映画にはそんなにたびたびは出てこないだ ろうものなんだけれど、きっと、TV放映した時のプロデューサーかデ ィレクター(よく分からないんだけれど)も良かったんだろう。 見たのが古いので筋は覚えて無いんだけれど、バランスのよくとれた 作品だったという印象がある。
久々に映画を見てこんなに笑った。特に映画館でこんなに笑ったのは 初めてじゃないだろうか。アニメと実写の合成というと有名な所では ”ロジャーラビット”があるが、あれはアニメの世界に人間が入り込 んでいく感じだし、こちらは現実にアニメの出来事が起こったようで 可笑しい。ジム=キャリーの演技がやはり決めてだったんだろう。 しかし、彼のこの作品以降の出演では、変身後の動きをずっと生身で 演じていていまいちだ。 一躍有名になったがこれからレスりー=ニールセンのような道をたど る事になるんだろうか。もしくはさっさと飽きられてしまうか。 まあ、とにかくこれは久々のヒット!といえる映画だった。
深夜のTVで何度も放映されているので、何度も見て今では笑いながら は見なくなったが、3回目までくらいは笑いながら見ていた。 今ではトム=ハンクスといえば演技派俳優として活躍しているが、あ の頃はトム=ハンクスの映画と言うだけで面白い事が保証されている ような気がした。 もっともこの映画はスピルバーグ監督作品なので俳優だけでなく監督 がもちろん良い。うまい所にビシッビシッと入って来るから、次に何 が来るか分かっていても笑ってしまう。 笑いの要素だけでなく、ストーリー的にもちゃんと出来あがっている。
とても、テンポのいい映画。まず音楽がたまらない。 ストーリーはそんな凝っているわけではなく、テレビドラマ的な感じ がしたが、それを承知で作っているような所がまたいい。 謎解きも『バーン、実はそうだったんだ!』的ではなく見ている人を 平均するとそのちょっと先を行ってるくらいで、謎解きが売りじゃ無 いよ、とはっきり言ってる感じがしていい。 やはり良かったのは全体のテンポ。つまらない映画になってしまいが ちなのに、見ていて大変気持がいい。また、ラストも『お決まり!』 といった感じがはまりました。
この映画はずいぶん昔の作品。リアルタイムで知っているわけではな く、もちろんビデオ。原則としてこのページでは昔の名作は載せない でいようと思ってたんだけど(きりが無くなるから)、恋愛映画でお薦 めな物があまりにも思い当たらなかったため、書いてます。でも、私 が見たのもずいぶん昔なため題名もひらがなでよかったか自信があり ません。 でもストーリーについてははっきり覚えていて、演技の仕方とかテン ポはいかにも古いんだけど、恋愛映画にはつきものといっていい、じ れったさがたまらないです。雰囲気もすごく良かった。本当に私なん かがこんなところでコメントするのがもうしわけないくらい恋愛映画 の名作。
これも昔の作品。効果音とかはやっぱりすごく古い感じがするけれど、 それを差し引いても充分楽しめる。昔の作品でいわゆる名作といわれ る物は、それだけで面白いような気がしてしまけれど本音を言うとあ んまりだな、と思うものもあるけれど(私には、と限定しておく)こ れは結構いける。もちろん古いフィルムというだけで雰囲気が増して いるのがいいというのもあるかも知れない。
なんとなく小説の匂いがするサスペンス。
フワフワとした、きれいな映画。場所や時のあちらこちらに行ったり 来たりをふわふわと楽しめる。普通あれだけころころと場面転換され たら疲れそうだけど、全然そうじゃない。気持いい。ストーリーも一 本のまっすぐしたものでは無くてちょっと悪戯心というか曲がったも のになっている。 後、特筆すべきは主人公の中学時代を演じていた女の子が可愛かった 事。中学生にしてはちょっと可愛すぎるんじゃないの?と思ったりも したけれど可愛い子だったから男の子が何にもいわなくっても、そりゃ あ惚れてるだろうというのが伝わって来る。 『やっぱり照れ臭くってこの手紙は出せません』という最後のセリフ がこの映画の雰囲気を出し切っていて、頭の中に残っている。
この映画は映画館で観たから今から3年前?4年前?に観た。フラン ス映画でいかにもフランスっぽかった。建物も部屋も街も雰囲気があっ て映画自体がフランス語の響きをもっていた。 でもこの当時の私にはまあまあの感じしかなかったけれど、最近になっ て急にもう一度観てみたいと思う。綺麗すぎて本物感がなくていまい ちこちらに来るものがなかったんだけれど、今主人公の苦しさをもう 一度味わってみたいと思う。
スティーブン・キング原作の映画。ビデオで2巻ある長編のわりに、 見ていて疲れない。キング原作の映画のホラー(サスペンスかもしれ ない)の中では結構良かった。 何かが起こった。何かが来る。という予感だけのはずなのに、どうし て飽きなかったんだろう、と不思議なくらいだ。 ただ残念だったのは、最後のCG。あれで一気に作りごとの世界になっ てしまった。仕方無いとは思う。ストーリー上CGを使わないわけに はいかなかったんだろうし、予算等考慮にいれるなら。こういう失望 感は日本映画の”スウィートホーム”を思い出す。影だけで追って来 る時は本当にすごく恐かったのに、実体を出してしまったせいで、拍 子抜けしてしまった。 けれどまあ、最後ちょっと目をつむるならば、いいドキドキの映画だ。
私の好きなダスティンホフマンがでている映画。確かこの映画の公開 時は”カクテル”も公開されていて、私の周りではトムクルーズが出 ているというだけで比較の対象にされてあんまり面白くない、との評 価を得ていた。 私の学校のクラスメートに障害者では無いのだけれど、『レインマン』 によく似た子がいて、本当によくあんな風に演じれるものだと感心し て観ていた。 ストーリー的には確かに特別な映画では無かったけれど、あのダステ ィン=ホフマンの演技だけで充分記憶に残る作品。
タランティーノの作品だが、本当に日本のヤクザ映画の雰囲気がある。 最初から最後まで監督しだいで、映画はこんな風にも作れるといった 感がたっぷりの映画だった。独特の雰囲気を持っていてワンシーンワ ンシーンが絵になる。派手なアクションがあるでもなく、もちろんお 金をかけてあるわけでもないが、良い映画を撮るためにはそれらは必 須条件ではないことを教えてくれる(もちろんそういう映画は他にも 沢山あるけれど)。でもラストシーンはきらい。一番起こって欲しく なかった事が起こってしまった。とても辛い。ほんとに辛い。辛くて 悲しい。 あとこの映画で特に言いたい事はティム=ロスがかっこよかったこと。 彼はタランティーノの常連でいろんな作品に出ているけれど、この映 画が一番カッコ良かった。特に空き地で練習をしているシーンなんか は最高だった。
何時間だったかははっきり覚えてないけれど、長編映画。 何が良かったかってそれは音楽。映像と音楽で画面から独特の匂いが ただよってきてた。 特に記憶に残っているのは少年時代のケーキとバレリーナ。私はあの 頃のアメリカをもちろん知っているわけではないけれど、古き良きア メリカがある。 あの音楽を思い出すだけで、あの映画の中に引き戻されるような気が する。