最近は画像研究の多くがITSに利用されています。
「ところでITSって???」
短く言えば「運転者支援システム」という言葉でも言えます。
最近CMでやっていた
自動的に縦列駐車をやってくれるあれです。ちなみにどうやっているのかは知りません!!
ゆっくゆくは自動運転になるのでしょうか?
でも故障が起きたら・・・?
若干の誤差が起きたら・・・?
事故が起きてしまいます。そのために新しい技術を研究して事故の起きにくい社会を作ろうって魂胆です。
まぁ自動運転にはなることがないと思っていますが・・・
研究はしています。でも研究は進捗していません。
じゃあ何の研究をしているのかを書いてみます。
自分自身が起こした事故よりの教訓「脇見はするな」「居眠りなんて・・・」
事故の原因の多くは、この2つによる事故です。
じゃあそんな状況を解決するために画像処理を使おうっていうことです。
でも、検出するためには顔をとりださなければいけません。
顔を検出するためにはどういった方法があるのかを考えてみましょう。
1:肌色を見つける
2:顔の形を探す
3:温度で調べる
4:???
とまぁいろいろあるわけですが・・
もし運転者の近くに似たような物体があったらどうしましょう?
現実的ではないけどすぐ横に、あなたと同じ温度をもったマネキンがいたら・・・
区別できません!!!
となる前に新しい技術を使いましょう。
アルゴリズムっていうカタカナを並べてもわかる人にしかわかりません。
ようは方法です。
やっている研究では厳密に言うと顔は検出しません!!
でも肌を検出します。
運転シーンを思い浮かべれば、カメラさえ決まった位置にあれば、そこに映る肌は
顔・・・あとは手ぐらいしかないでしょう。
わざわざ裸で運転している人、足を顔の近くに持ってきて運転している人は少ないはずです!!
だからイインデス!!
で、検出する方法なんですがここから話は難しくなるので真面目に生きます。
人間の肌は肌色を持っています。これは可視光における肌の特性が
緑色がちょっと多く、青色が少なく、赤色が多いということで肌色という色に見えるのです。
これを近赤外でやる!!それが基本的な概念です。
なぜ近赤外でやるか?という疑問が浮かびます。可視光に特徴があれば可視でやればいい!!
と思う方もいると思います。
では考え方を変えて、運転してる場面が夜だったら・・・
光がないと写真は暗くなります。
暗い状況じゃ肌色も赤色も青色も区別がつかなくなります。
それならば光を照らせばいい・・・
対象は運転手、場面は暗い夜。光照らされた顔。眩しいです・・・
だから近赤外でやりたいのです。
では人間の顔が緑色がちょっと多いというのはどういうことか?
これは人間の肌における緑色の反射がちょっと多く反射していると言う意味です。
人間の顔は夜光って見えないので、自分から発している光ではないのです。
では近赤外の反射はどうなっているのでしょうか?
実は波長が970nm付近の光が暗くなっている(反射率が低くなっている)。
これを利用してやらないわけにはいけないじゃないですか!!
原理的には簡単です。
870nm、970nm、1050nmという光を照射した画像をそれぞれ1枚ずつ、計3枚の画像を撮影します。
そしてそれぞれの画像を差分して、それぞれの区間で反射した光の量が減っているか見るだけです。
これだけで高精度に、そして高速に肌が検出できてしまいます。
(時間ができしだい詳しい説明図を載せます^^;)
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なんか長々と上で書いてしまっているのでここまで読んでいるかは知らないけど
研究内容を簡単に紹介します。
というよりは進捗していないのであまり書くことがないだけですが・・・
ITSのところで言ったように安定して検出ができないと信用できません。
1:どこでも、どんな場面でも肌を検出する
と言うことがいえます。
またこの特性は着色の影響がほとんどありません(あるかもしれないけど・・まだ見つけれない)
2:色に依存しない物質検出を行う
という2つの課題が控えています。
この2つをなんとかおわらせたいな〜
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